こんにちはniwatocoです
私がフランスに来た当時は滞在中に出来るだけ日本にはないパティスリーのレシピ本を見つけたくて、本屋さんによく通っていました
そこで今回はフランスのお菓子専門雑誌Fou de PâtisserieとJournal du Pâtissierの2つについてご紹介します
Fou de Pâtisserieがお勧めの理由
こんな方に
- 最新のレシピが知りたい
- 手軽に購入したい
- プロのレシピだけど自分でも使えるレシピを探してる
有名パティシエがズラリ

Fou de pâtisserieは2013年にMurietal landier とJulieMathieunnoの二人によって創設されたお菓子専門雑誌で、”最高のシェフから提供されたレシピを集め、読者は簡単にそのレシピにアクセス出来る”というコンセプトで始められ、創刊号から隔月で、約40,000部の売り上げに達しその地位を急速に確立した雑誌です
一般の読者からプロの皆さんまで楽しめようになっています
まず、表紙を見てわかるように有名パティシエの名前が並んでいますが、こちらのお名前は今回の雑誌に掲載されているパティシエのリストです。全部合わせると一つの雑誌でけっこうな人数になりますよね。

季節によって紹介されているお菓子の内容も様々で、クリスマスシーズンにはブッシュドノエルが、パック(イースター)シーズンには卵の形をしたチョコレートがお店別で写真と一緒に紹介されています
また、毎回お題を決めてお菓子の特集をしています。例えばチョコレートタルト、レモンタルト、フレジエ、シュークリームなど、その回ごと一種類のお菓子の特集をしていて、いろいろなパティシエの違ったアイディアが見ることができます
最新のレシピ満載!

この雑誌のいい所は雑誌に掲載されいるほぼ全てのお菓子のレシピが詳しく書かれていることです
プロの為のレシピがこれだけたくさん載っていて、5,50€はお得だと思います
お菓子のレシピ以外にも、例えばエクレアの歴史など一つのお菓子についての歴史、お菓子の材料についての特集や新世気鋭のパティシエの紹介、新しく出版された本なども紹介されいますし、珍しい材料なども載っていたりします
なんと今回は日本の小豆が紹介されていました
購入方法は?
購入するにはお近くのTabaもしくはスーパーの雑誌売り場に置いてあります
お買い物のついでに立ち寄れるので、わざわざ本屋さんまで足を運ぶ必要もありませんし、定期購読で少しお安く買うことも可能です
買い逃してしまってもしばらくは注文可能なのでその点でも便利ですね
またこの雑誌、パリ市内に5つのパティスリーを所有していています。そこではいろいろなパリの有名パティシエやパティスリーのお菓子が1~2品集められ販売されているパティスリーのセレクトショップになっていて、お店ごとに移動しなくてもその一店だけでいろんなパティスリーの有名スイーツが楽しめるコンセプトになっています
またここに来れば今注目のパティスリーが一目瞭然なのでその時のトレンドを逃す心配もありませんね

Le journal du pâtissierがお勧めの理由
こんな方に
- コンクールに出たいと思っている
- 最新のパティスリーの情報が欲しい
- プロの為の雑誌を探している

le Journal du pâtissierは1978年に発行されたプロのパティシエに向けたフランス発お菓子専門雑誌です
雑誌は毎月刊行され、お菓子だけでなく飴細工やコンクールなど職業に関する全ての情報、ニュース、トレンドを発信しています
高いクオリティのパティスリー

雑誌の中を除いてみるとすぐにわかりますが、掲載されているパティスリーのクオリティがとても高く、またどのパティスリーも有名パティシエから提供された物ばかりです。コンクールで出品されたパティスリーのレシピが掲載されていたりしますが、家庭で楽しむというよりは高級ホテルのレストランで出てきそうな物が多いです。その分最新のテクニックと新しい材料などが発見できるので、新しいアイディアを探している方にはとても参考になると思います
またFou de Pâtisserie同様、毎回一種類のお菓子について、いろいろなパティシエのアレンジをレシピや写真と一緒に掲載しています
ただ私の感想ですが、やはり掲載されているレシピはプロ向けの少し難しい物や入手しにくい材料、器具、説明が不十分なことが多い気がします。プロ向けなのでそこまで詳しく書かなくても理解できる前提で書かれているという感じです。
最新のコンクール情報

雑誌では毎回何かしらのコンクールの受賞者と作品、レシピなどが掲載されています。クープドモンドパティスリーやユーロパン、MOFの選抜試験からサロンドショコラなど、フランスでは毎年いろいろなコンクールが行われていますが、その結果と写真や受賞者のインタビューなど幅広く特集して掲載しています。また一番最後のページには必ず飴細工で有名なステファン・クランさんの記事があり、毎月違った飴細工のピエスモンテの作り方が紹介されているのも特徴です。もしコンクールに参加したい方や、ピエスモンテのアイディアを探している方にはとても参考になる情報が満載です。
購入方法は?

le journal du pâtissierは書店やスーパーマーケットの雑誌置き場では販売されていません。例外的にパリのお菓子・料理専門の本屋さんに置いてありますが、本来はネットから一年分の11冊を一括購入し毎月最新刊が郵送されてきます。お値段は、フランスとモナコの場合1年で79.75€+電子版+一年の間に掲載されたレシピをまとめた本一冊もしくは2年で145€+電子版+レシピ本になります。もし海外の方の場合は同じ条件でお値段が135,30€(1年)、250,00€(2年)なります。日本在住の方だとこのお値段になると思います
やはりプロ専用雑誌なのでお値段は少しだけ上がりますが、内容は見ごたえ十分だと思います。
まとめ
Fou de Pâtisseriは一般消費者やブティック、お店の為のパティスリー情報が多く、それに対してLe Journal du Pâtissierはプロやコンクール、ホテルやレストランのパティスリーの情報が多めなように感じます。またLe jouranl du PâtissierはホームページからPDFでダウンロードすると電子版を見ることが出来ますが、 Fou de Pâtisseriは海外配送を行っておらず、電子版を拝見することもできないようです。もしフランスにご旅行や留学に来られた際は一冊記念に購入して頂いたり、雑誌サイズですので帰りの機内に持ち込んでも邪魔にならないと思います。
ここに各雑誌のサイトを掲載しておきます
Fou de Pâtisserie
https://www.foudepatisserieboutique.fr/
Le journal du pâtissier
https://www.lejournaldupatissier.com/
今回は私のお勧めのフランスお菓子雑誌についてご紹介しました
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