後悔する前に知るべきフランス移住のデメリット10選

フランス生活

こんにちはniwatocoです。

前回はフランス移住のメリットを10個に分けて紹介しました。

今回は逆にフランス移住のデメリットをご紹介したいと思います。

海外、しかもフランスと聞くだけでオシャレなイメージがしませんか?

帰国するたびに知り合いから羨ましがられることが多いです。

そして、そんな私も海外移住にあこがれていたうちの一人ですが、やっぱり知らない国に行くのに不安はありましたし、実際住み始めると抱いていたイメージとギャップがあったりと行ってから気づいたことがいろいろ出てきました。

なので、今回はこれから渡仏を考えている方が後悔したり、不安や疑問が少しでも解消できるように、自分なりにここは大変だったなというデメリットをまとめてみました。

こんな方に

  • 移住する前に気を付けることって何?
  • 後悔したことは?
  • 行く前に不安要素を少なくしておきたい

フランスで気づいたデメリット10選!

言葉の壁

もちろん、日本を出て一番に突き当たるであろう問題が”言葉がわらない”ことです。

住み始めて10年以上になりますが、未だに難しい会話の時は日本語だったらと思う時が多々あります。

言葉がわからないだけで大変なんですが、それに加えて理解できたかどうか微妙なのでいつも迷路の中で正解を求めているようなストレスがあります。

日常生活に問題はありませんが、例えば、病院関係、ビザの申請、また住居の購入をお考えの方は契約書などなど例えを上げればきりがありませんが、日本語たどすぐに出来ることがなかなか進みません。カバンの中には常に電子辞書が入っていました。(来たばかりの頃はスマホが今ほどなかったです)今はスマホの翻訳機能で多少は前よりは楽になったかもしれません。

私にはフランス人の夫がいるので助けてもらえやすいですが、たまに夫本人も難しい書類があったりするので、日本人同士のカップルの方は大変だと思います。また初めの頃はもちろん一人で全て解決していかなくてはならないので大変でした。特に苦労したのは電話での会話です。自分のいいたいことは事前に準備しておけるのですが、その後の返事が聞き取れなくて何回もいいなおしてもらっていました。

銀行や病院などで完全に分からなかったことは相手の方に必要なことだけメモしてもらって、後で知り合いのフランス人に聞きなおしたり、語学学校の先生に聞いて確認したりしていました。

また、フランスに来たばかりのころ、レストランに行くとメニューに一切写真や絵が載っていませんでした。しかも何が書いてあるのか分からないので毎回記載されている単語を全部調べてから注文していて、すごく時間がかかってしまいました。

日本語だと簡単にできてしまうことが、フランス語になったとたんにうまく伝わらない、思うようにいかなくなってしまいます。

ビザの更新でストレス

毎回、確実にビザが更新出来る保証がないので冷や冷やします。すごいストレスです。

フランスは書類大国なので、更新のたびに書類集めが大変なうえに法律がコロコロ変わります。そしてそれを取り扱う担当の人によっても対応が変わるときがあるので、ビザに関しては常に不安が付きまといます。

最近は予約制なので混雑していませんが、わたしが来た当時は市役所が開く前からもう列が出来ていて1時間前から順番に並び、その後にチケットをもらいその番号が呼ばれるまで1~2時間は更に待たされていましたし、一日に入れる人数が制限されていたりするので入れない人もいました。

今はインターネットから予約が取れるようになったのでかなり更新するときのストレスは減りました。それでも何があるかわからないのがフランスです。ネットには更新はビザが切れる3か月前と書かれていますが実際は半年くらい前から予約しないと既に予約でうまっているので、早めはやめに行動しないと期限が切れた後にしか予約が開いていなかったりします。そうすると、職場から新しい滞在許可証の提示を求められたときレセピセ(仮の滞在許可証)もなかったりしてややこしくなります。

帰国費用が高い

憧れの国フランスに住んで、フランス生活を満喫していても年に一回くらいは日本に帰りたくなる時があると思います。でも日本からフランスまで遠いですね。毎回実家に帰省するのにも飛行機代がけっこうします。旦那と合わせると二人で最低でも数十万かかってしまいます。もう毎年海外旅行に行ってるような物です。

人にもよりますが、だいたいの人はお子さんの学校休みに合わせて夏に3週間のヴァカンス、冬に1週間、春に1週間のヴァカンスと大きなお休みが分かれてあるんですが、夏はスペインや海外、冬はスキーに行かれる方が多い気がします。なんですが、うちの場合、もともとヴァカンスの度に旅行に行くことはしないんですが、日本に行く年は特に他の事にお金をかけずに、日本で楽しめるように節約している感じです。

家族・友達にすぐ会えない

もし親が病気や事故にあうなどの緊急のときにすぐに帰ることができないです

しかもコロナのせいでさらに最近は更に難しい状況になっています。日本に住んでいたら最悪一日で帰れますがフランスからだとなかなかそうもいかないので、気軽に会うこともできないですし、そのことは解かって来ていますが何かあった時の不安は常にあります。

友達も同様で日本に帰国した時にしか会えなくなってしまいす。帰国する時間は限られているので、人によりますが前から連絡しておいた方がいいですし、相手の仕事や家族の状況にもよりますよね。

知り合いに子供が生まれてもすぐ会いに行けないです。初めて会った当時はまだハイハイも出来ていなかったのに一年経つだけで子供はどんどん成長していてビックリしてしまいます。その成長を写真でしか見れないのが残念です。

治安が悪い

フランスの治安は日本よりはかなり悪いです。よく拳銃で撃たれたとニュースになっていたり、麻薬の香りが普通にしてくる時もありますし、電車やバスなどの公共交通機関を使うときはしっかり注意していないとスリにあいやすいです。パリだけじゃなくてフランス全土でそんな感じです。歩いていて知らない地区に入ってしまうと、何かよくわからないけど雰囲気が変だなとか静かだなと感じる場所があるんですが、人気のない路地裏などは昼間でも避けた方がいいと思います。カバンは常に閉まった状態したり、カフェやレストランに行っても、荷物を自分の席に残して席を離れないようにして注意していないといけません。

昼間は普通の地域でも夜は近づかない方がいい地域など、知っていて近づかなければ大丈夫な場所もありますが、夜の女の人の一人歩きはお勧めしないです。暗くなってからの時間帯は、日本みたいにちょっとコンビニ行く感覚でいると、フランス人から普通に心配されます。

不便

日本に行くと実感するんですが、フランスは本当に不便です。電車が遅れるのは当たり前ですし、ストライキなんかもしょっちゅうでいつも使っているバスが急になくなったりします。

物が充実していて、24時間あいているコンビニがあってなど日本は便利すぎるのかもしれないですが、フランスは日曜はお店が閉まってしまいます。スーパーや薬局など日常必需品のお店も閉まってしまうので、買い物は計画的にしておかないといざ必要な時に次の日まで待たないといけなくなってしまいます。冬によく使うカイロや冷えピタなどの便利グッズがなかなか売っていないですし、百円ショップやダイソーなどのちょっとしたものを簡単に購入できるお店もあまりありません。

サービスが悪い

日本で当たり前に受けていたサービスがこちらでは受けられないことがあります。郵便物も届かなかったり、家に居たのにチャイムを鳴らさないで不在の伝票だけ残していったこともありますし、水漏れなどの住宅トラブルでも、日本ならすぐに解決できることにすごく時間がかかってしまいます。フランス人は面倒くさがりが多いんです(私の感想ですが)もう気長に待つしかなありません。うちの水漏れは発生してからやく6ヶ月後にやっと解決しましたが、それまで毎回雨がふると水が流れてきて大変でした。リノベーションの工事を今計画していますが、大工さんは昨今おお忙しくらしくてなかなか話が進んでいないので、話し合いを始めてからもう1年以上たっています。

人によりますが、どちらかと言うと多いなと思ったのが、スーパーのレジ打ちで態度がすごく横柄だったり、市役所に手続きで行くとこちらに非がなくても怒られたりちゃんと取り合って貰えなかったりするので、言葉が出来ないうちは精神的に疲れます。

移民だと痛感、仕事が限られる

人によりますが、私は専門学校を出てからすぐに渡仏したので経験がなく、仕事を見つけるのが大変でした。

まずちゃんとしたCV(履歴書)を作成しないといけないですし、ちゃんとした仕事はまずフランス人優先になったり、言葉の壁もあるんですが、来たばかりでフランス語が出来ずに、フランスの国に認められた資格が無いと出来るしごとが限られてきてしまいますしお給料も変わってきます。見つかりやすいのは、日本食のお店でウエイターやアジア系のお店になってきてしまうので、やりたい仕事につくことがなかなか難しいです。

日本でやり直しにくい

私が個人的に感じたことなんですが、パティシエでフランスに来ている人はたくさんいると思うのですが、みんながみんなテレビに出てくる人達のように有名シェフのお店で働けるわけではないので、たまにパティスリーで働いていてもあまりちゃんとした技術を学べない方もいると思います。

私が実際に出会った方で毎日マカロンだけ製造されている方だったり、焼成と簡単な仕上げしかさせてもらえてなかったりです。そうゆう方が例えば30代後半、40代でもし日本に帰国して日本のパティスリーに務めようと思っても、たぶん日本にいる同じ年代の方が技術的に学ばれているので年代に見合った仕事を見つけるのは難しいかなと思います。

こちらでちゃんとしたお店で働かれた方でも日本に帰国して、販売から始めなければいけなかったらしいです。フランスと日本で全然仕事の仕方が違うと思うので、そこに慣れていくのも始めは大変かなと思います。仕事でのコネクションもやり直さないといけないですし、自分の国なのにまた一からやり直しという感じです。

信用できない

フランス人は本当に信用できないです。特に仕事での責任感は日本より少ないので注意していないと本人は悪気がなくても間違えてもしれっとしていますし、「まちがえちゃってごめんね」で終わってしまいます。公的な機関でもそうです。病院関係や、滞在許可証の為に行く市役所でもこちらがしっかり見ていないと簡単にミスしてきます。

知り合いに赤ちゃんが生まれた時に父親がコロナの検査を一応してみると陽性反応がでたらしく赤ちゃんの父親はすぐに赤ちゃんに会いに行けなかったそうですが、実は検査結果が間違っていて陰性だったことが後でわかったそうです。

また悪意を持ってわざとだまそうとしてくる人もたくさんいるのでこちらが本当に注意していないといけません。

まとめ

その他にも日本食が高かったり、言葉の壁やお金の事などでこの先の将来のことも決めにくかったりするかもしれませんが、日本に住んでいたら気づかなかった日本のいい所に気づけましたし、全くデメリットのない国はないと思うので、その違いに対応していける精神が養われたかなと自分ではポジティブにとらえるようにしています。

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