Les compagnons du Devoir ①               フランスの隠れた伝統コンパニオンデュドゥヴォワールって?

compagnons du devoir

こんにちはniwatocoです

今回はタイトルの通りコンパニオンデュドゥヴォワールについてです

皆さんはご存じですか?

聞いたこと無い方がほとんどではないでしょうか

  • コンパニオンて何?
  • 入会の仕方は?
  • 日本人でも大丈夫?
  • フランス語話せなくても出来る?

皆さんいろんな疑問が頭に浮かんでくるのではないでしょうか

もしくは、全く聞いたことがない方もいるかもしれません

日本ではほとんど知られていませんし、フランスでも聞いたことがあるけど詳しくは知らないという人がほとんどです

ネットで調べると多少の情報は出てきますが今いちイメージが沸かないと思いますし、あまり詳しく書かれていないことが多いです

そこで、まだまだ知られていないコンパニオンについて少しずつですがこのブログを通して日本の皆さんにご紹介していこうと思います

私がパティシエなので、パティシエ寄りの説明が多くなりますがその点はご了承ください

コンパニオンデュドゥヴォワールって?

どんな団体?

正式名称はAssociation Ouvrière des compagnons du devoir et du tour de France(AOCDTF)になります

フランスで何世紀も前から続く徒弟制度組合で、国から職業訓練組織として認可されており、ユネスコの無形文化財に指定されています

そこに登録されいる職業の種類は

  • パティシエ
  • ブーランジェ
  • 大工
  • 石工
  • 革職人
  • 靴職人
  • 配管工
  • 屋根葺き職人
  • 電気技師

など多種多様です

昼は企業で働き、平日の夜は一般教養、土曜日は見習い訓練センター(CFA)でそれぞれの職種に関する技術を学びます。コンパニョンは全国に宿泊施設(masion du compagnons)を持っているので、そこに泊って団体の中で生活し規律も一緒に学びます。入会できると毎年住む所を変えて巡業することができ、海外にもコンパニオンの宿泊施設があります。また、ヨーロッパ以外の国にいるコンパニオンとコンタクトを取って一年間の留学をすることも可能です。

通常は19時から20時までに夕食を食堂で済ませます。その時ブラウスやシャツなどの襟のついた服を着なければいけません。そしてもし悪い言葉遣いを食事中にした場合は罰金として5セントを払います。

街を変わる際に出来る限りコンパニオン側で次の新しい職場を斡旋し、契約はコンパニオンを通して行われ、殆どは何かの資格(パティシエの場合はCAP, Mention Complémentaire BTM など)を受けるためにコンパニオンの施設(CFA)で一か月に一回の割合で研修が受けられるようになっていて、施設(CFA)はパリ、ストラスブール、ランス、トゥール、ボルドー、ニームにあり、受ける資格や滞在している地域によって振り分けられます。

入会の仕方

対象年齢は16歳から26歳くらいまでですが、企業とする契約は、年齢によって契約が異なります。フランスにはアポランティ制度があり16歳は2年間の研修の後にCAP職業適性証(Certificat d’aptitude professionnelle)の試験を受けます。既に高校を卒業しBAC(バカロレア)がある人や大学まで一度進んだ人などは1年契約で研修をうけCAPの試験をうけますが、その際に一般教養は免除されます。フランスにはいろいろな研修制度が年齢やその人の既に持っている資格によって違い、それに対してその契約やお給料が変わってきます。コンパニオンでは職場との契約を手助けし、年に何週間の研修もコンパニオンの施設で行っています。

そして、その後ツールドフランスに旅立ちたい人は自分の技能を示す作品を提出しコンパニオンから認められれば晴れてコンパニオンデュドゥヴォワールに入会できたことになります。また宿泊施設の中での生活態度もしっかりその審査基準に入るので、作品がいいからと言ってOKが出るわけではありません。

コンパニオン団体は巡礼の旅をしながら技能を身に着けていくだけでなく、集団生活のなかでの助け合いの精神、面倒みの良さなどの人間性がとても重要視されています。

この作品の提出については、ここで書いていくととても長くなってしまうので、次回で詳しくお話したいと思います

日本人が入会する場合

  • 専門学校卒業もしくは実経験を積む
  • 語学学校一年と同時にビザの申請とコンパニオンへの入会申請
  • ビザを取得
  • 渡仏、コンパニオンでの生活をスタート
  • 技能の審査に合格(adoption)
  • 入会しツールドフランスを開始

初心者でコンパニオンに登録するのは難しいのでなるべくその分野での知識は持っていた方がいいです。すでに日本で専門学校を卒業している、実際に何年か働いた経験があるなど。外国人でも登録は可能です。ただコンパニオンがビザの支援をしてくれるわけではないので、既に働くことの出来るビザを持っていることも条件です。それに加えて、フランスの団体で生活していくためにある程度のフランス語力が必要になります。なので少なくとも一年の語学留学をお勧めします

まずは言語の習得と技術の知識を身に着けることをお勧めします

もしビザがなくても、コンパニオンでは交換留学を受け入れているのを何度か見たことがあります。その時はカナダから数か月コンパニオンに来られて研修生としてフランスの職場で他のコンパニオンと一緒に働いてらっしゃったので、私の個人的解見になりますし、必ず可能というわけではありませんが、もしツールドフランスが出来なくても、そういった形でコンパニオンの生活を体験することは可能だと思います。

コンパニオンになるまで

  • 一年目は研修生としてコンパニオンに登録申請
  • 作品を提出(adoption)
  • 合格するとアスピロンaspirantの称号を得ます
  • 5~6年のツールドフランスの間に技能を磨きます
  • その集大成として作品を提出します(Réception)
  • この作品が認められればコンパニオン(compagnon)になります
  • その後2年間の義務としてresponsableになり新しく入ってくる若者の教育を担当します

という流れになります

その後さらにcompagnons sédentaireとして活動を続けます

歴史をかんたんに

コンパニョナージュの起源には諸説あり、いろいろな解釈があります。ここではその中の一つを抜粋しました

コンパニョナージュの正式な発祥地はトゥーレーヌとされていますが、その起源は、ソロモン王の時代に遡るとも言われています。聖書時代ともなると、もはや伝説の領域ですが、実際の事実を確認されるのは中世後半頃。閉鎖的になりがちだった職人たちが、間欠的な失業に対処するために職を求めて町から町へと移動したことが発端となっているようです

16〜17世紀には仏各地に職業だけでなく出自や宗教(カトリック/プロテスタント)に応じてコンパニョン結社ができ、大工、石工、指物師、靴職人、馬具職人、錠前職人、印刷工、刃物職人、仕立て屋、蹄鉄工などその種類も増えました。彼らは労働条件の改善を求めてストをし、独自の儀式を行ったといいます。

19世紀までには職種も数もさらに増え、利益を巡る結社間の争いも多発、仏革命や産業革命後は衰退しつつ組織の再編が進みました。その中で産業革命によるコンパニョナージュの衰退を食い止めるためユニオン・コンパニョニックが1889年に設立。1941年にコンパニョン・デュ・ドゥヴォワール=ツール・ド・フランス労働者協会(AOCDTF)、さらに53年にはコンパニョニック連盟が設立されました(他にも約15の小規模団体あり)。

団体の種類

コンパニオン団体にはいろいろな種類があります

私が所属しているのは一番目のコンパニオン団体になります

Association Ouvrières des Compagnons du Devoir et du tour de france (AOCDTF)
会員10,800人。30の職業、年間1万人の若者を訓練。CFA約80ヵ所、57の宿泊所。2004年から女性を受け入れる唯一の団体(女性13%)。1年間の外国ツールを奨励(日本含む66ヵ国)。
www.compagnons-du-devoir.com

Fédération Compagnonnique
独立した職業別7団体(大工、石工、指物師、左官など建築関係とパン職人等)の連盟。会員2000人。CFA12ヵ所。宿泊所50ヵ所。職業高校1ヵ所。短期外国 (7ヵ国)研修可能。
compagnonsdutourdefrance.org

Union Compagnonnique
(des Compagnons du Tour de France
Des Devoirs Unis)
主に建設、食関係、ジュエリー・工芸、革製品、関連の職業。37歳以上でないとコンパニョンになれない。仏・スイスに25の地方支部。
www.lecompagnonnage.co

今回は以上です

コンパニオンについておおまかな説明と私のコンパニオンでの経歴についてお話しました

皆さんに少しでも伝えることができたでしょうか?

まだイメージが沸きにくいかもしれませんが、ハリーポッターみたいだなというのが初めの頃の感想です。

コンパニオンではアスピロンになると色のついたたすきが渡されるのですが、職業によって色が違い全部で5色あり、杖も渡されます。杖についている紐も色が職業別に分かれています。そして、3人の創始者とされる人物がいて職業別にいずれかの人物のグループにわかれます。

魔法はありませんがどことなくハリーポッターの学校に似ていませんか?

これからも時々コンパニオンについてお伝えしていこうと思います

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