Les compagnons du Devoir ②                第一関門!Travail d’Adoptionの試験内容って?

compagnons du devoir

こんにちはniwatocoです

今回はTravail d’Adoptionについてです

adoptionとはフランス語で採用・可決・養子などの意味が出てきますが、ここでは養子の意味合いが強いです。養子に迎える=団体に迎え入れるという意味で使われているコンパニオン特有の単語になります。Travail d’adoptionとは団体に迎え入れるための仕事(試験)という意味です。

とにかくこの一番目の試験に合格してアスピロンにならないとツールドフランスには旅立つことが出来ません。とは言え、”自分の技能を示す作品を提出して認めてもらう”と説明されてもイマイチはっきりしませんよね。

  • 実際の内容は?
  • 何をすれば合格するの?
  • 難易度は?

上記の様な質問をお持ちの方のために、今回は実際に私が受けた試験の内容と一緒にご説明していこうと思います

Travail d’Adoption の流れ

申請の仕方 

まずは申請する所から始まります

コンパニオンでは共同生活を基本としていますと前回お話しました。その中で職業ごとにグループに分かれていて各グループにはリーダー=résponsableと呼ばれる人がいます。共同生活を通して、このままツールドフランスを続けたい人はまずこのrésponsableとよく相談し、自分がコンパニオンを続けていくのに適していることを確認します。またcompagnons sédentaire(ツールドフランスを終了したコンパニオンです)にも話を聞きに行く為にアポを取ったり、コンパニオンとはどいう団体なのか、自分の考えなどを話します。

そして、基本的にはrésponsableにこの人はこのままツールドフランスをする旅に出てもいい人物と判断されれば、1~2か月に一回行われるコンパニオンの会議に出席し、そこで申請を行います。この時、いろいろな質疑応答がありますが、その間、部屋の中にはコンパニオンとアスピロンそして申請者しかおらず、他のまだ申請前の人達(コンパニオンに入会前の人達です)は部屋に立ち入ることは出来ません。またそこで話された会話は一切郊外してはいけません。そこで、申請を拒否される場合もありますし、あまりに素行の悪い人は申請さえできないこともあります。

申請が受理されると次はTravail d’adoption(アダプシオンの試験)になります

試験内容は?

試験がいつなのか、どういう内容なのかは事前に知らされていません

試験の通知は手紙でコンパニオンから直接手渡しで受け取ります

申請をしてから一週間後に受け取る場合や、その翌日、または一か月後など人それぞれです。ただ申請をした時点で手紙がいつ来ても問題ないように心構えをして置いた方がいいですし、時間のある時にある程度の練習は前持ってしておくべきです。内容は分からないまま待つことになりますが、だいたいはCAPの試験同等レベルの内容に少し他の種類のお菓子を付け加えた程度か、ピエスモンテやプレザントワーと言われるチョコレートやパスティヤージュで作られたお菓子を置く台や飾りを加えられた技能試験です。また、時々ですが、何かテーマを与えられてそれについて短い論文の様なものを課題で出される場合もあります。

試験期間はだいたいが10日前後で、自分の働いてる職場で課題の製品を制作し、指定された日付けと時間に指定された場所(職場もしくはコンパニオンの宿泊施設)で展示しコンパニオンから審査されます。また当日に使用したレシピと計画書、そして制作に掛かった経費を材料ごとに全て表示してまとめた資料を自分で作成し提出しなければいけません。

私の場合は

ヴィエノワズリー(クロワッサン・パンオショコラ)、ショソンオポム、ヴォロオヴァン、クック(菓子パン)ピティビエ、プティフールサレ、プティフールシュクレ、プチガトー3種(シュー生地・タルトレット・ムース)、アントルメモデルヌ(ムースを使ったアントルメ)、アントルメパレットモンテ(型を使わずにパレットで形成されたアントルメ)焼き菓子2種、マカロン、ボンボンショコラ2種、キャラメルムウ、パートドフリュイ、タルト一種、ヴェリンヌ一種(グラスに入れられたデザート)

でした。ただこれは普通よりは多すぎるのでここから4~5個抜いたくらいが一般的な試験内容になると思いますが、その人の能力や職場環境や性格で試験が変わるので、レストランに務めている人だとデセールアシエットが加えられたり、またコンパニオンの宿泊施設で食事会がある場合は100人分のデザートをその人が材料の注文から仕上げまで全て取り仕切るなどもあります。

審査の基準

当たり前ですが、時間内に展示できたか、見た目、味、焼き加減など、提示された資料に間違いはないか(レシピの数値や誤字脱字など)正確に審査されます。また一番大事なのはその人の意気込み・やる気だと思います。その人が本当に100%の力で取り組んでいたのか?という所に焦点がおかれます。やる気のない人は製品にもそれが出てきてしまうのですぐわかります。そういう人は如何に製品が綺麗に仕上がっていても不合格もしくはやり直しということもありえます

なので普通の試験とはまた違う基準が追加されることになりますが、そこが学校とコンパニオンの違うところですね

今回は簡単にTravail d’adoptionの内容についてお話しました。ここではパティシエ視点で書いていますが、他の職業、例えば靴職人や大工などは手紙を受け取ってから制作に掛かける日数がパティシエとは全然違いますし、職業によってはコンクールに出た結果などもあり多種多様です。

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